お彼岸について

「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉どおり、彼岸は季節の変わり目であると同時に、祖先をまつる大切な行事であります。
彼岸は、春分の日(三月二十一日頃)と秋分の日(九月二十三日頃)をはさんだ前後の三日間のことで、それぞれ春彼岸、秋彼岸と言い、彼岸の最初の日を「彼岸の入り」最後の日を「彼岸の明け」と言います。彼岸には、お墓参りをする習慣があり、祖先の霊を家に迎える盆とは違って、祖先に会いにゆく行事として色彩が濃いようです。
仏教に由来する行事と考えられている彼岸は、日本にしかない行事で、豊作に欠かすことのできない太陽をまつり、祖霊のご加護を祈る古くからの儀礼と結びついたものと言われています。