かじり梅にいつて

この梅は、種子にに歯形のようなくぼみのある珍しい品種で「歯形の梅」「鼻ぐりの梅」とも呼ばれています。 盛岡市長田町にある盛岡市の保存樹木「天神のかじり梅」を親木として、シダレカツラの増殖に功績のあった阿部善吉が育てたものです。

天神梅 (盛岡市長田町) 親木

盛岡市の保存樹木である「天神のかじり梅」は当宮の「囓り梅」の親木で、反藩政時代に南部藩士が参勤交代で親しくなった黒田藩の武士から譲り受けた梅の種が根付いたものと言われています。 その後、大宰府天満宮ではこの梅が無くなっていたことから、国の天然記念物シダレカツラの接ぎ木で有名な阿部善吉氏が苗木を送り、「天神のかじり梅」は長い年月を経て福岡の地に里帰りし、以来大切に育てられています。