神道墓について
神式と仏式のお墓の違いですが、両者とも一般的に形は似ており、大きな違いはありません。 これはお墓を設けること自体、インドを発祥とする元来の仏教の教えにはなかったことであり、祖先のお祭りをおこなうという日本の風俗習慣に基づくものだからです。
墓石の正面には「〇〇家奥津(都)城」(おくつき)のように文字を記すことがあります。 また仏式の戒名は用いず、墓石に故人の名を刻むときは、男子は大人(うし)、女性は刀自(とじ)などの尊称を生前の姓名の下に付した諡名(おくりな)を用います。
このほか、自然石に家名を刻んで用いたり、墳丘型という土饅頭の形態にしたり、墓前に鳥居を設けたりしたものなども神式の墓の特徴としてあげらることが出来ます。