山影焼商売図〈絵馬〉

天保7年(1836) 田口森蔭 筆
盛岡市指定有形文化財 70.3×100.8cm

山蔭焼は、盛岡藩が国産御用にあてるため山蔭(現、盛岡市茶畑1丁目)に天保6年(1855)に築いた窯で焼かれた磁器類で、2年足らずで資金難から操業を中止しました。 絵馬左上に画賛、中央右寄りに人物が描かれ店先之図で、この窯で焼かれた磁器類で、そろばんを弾く亭主と品定めする女性たち、そして瓢箪形の水差しを持った芥子坊主頭の子どもの計5人のやり取りを描いています。 盛岡藩士で山蔭焼きの絵付けも行った浮世絵師〈田口森蔭〉筆の絵馬で紺屋丁の渋谷栄之助が盛岡天満宮に奉納したものであります。 盛岡天満宮所蔵